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糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症とは、糖尿病によって網膜の血管が徐々につまり、視力低下をきたす病気です。
糖尿病を発症して10年たつと約50%の患者に糖尿病網膜症を認めるといわれています。糖尿病網膜症の初期段階では、自覚症状は全くありません。そして自覚症状がでた段階では、すでに重症になっている場合がほとんどです。
早期発見、早期治療がとても重要なので、定期的に眼科受診をしましょう。

糖尿病網膜症の原因

糖尿病網膜症の原因は、糖尿病(高い血糖)です。糖尿病の方でも血糖値のコントロールが出来ている方は糖尿病網膜症の発症・進行を防げます。糖尿病の場合、血糖値のコントロールはもちろん、定期的な散瞳薬を使った詳細な眼底検査が必要です。病状によって受診間隔はさまざまですが、定期的な眼科検診をおすすめしています。

糖尿病網膜症の分類

  • 単純網膜症

    まだ軽度の眼底出血がある状態で、治療は血糖コントロールです。
    ただし黄斑浮腫がある場合は、視力低下するので抗VEGF療法などの治療が必要になります。

  • 増殖前網膜症

    血管がだいぶつまっている状態で、眼底出血も多くなります。まだ新生血管という悪い血管がでていない状態です。ここまで進行しても黄斑浮腫がなければ自覚症状はないことが多いです。網膜光凝固術が必要になることがあります。

  • 増殖網膜症

    広範囲の網膜血管がつまっている状態で、新生血管という悪い血管がでています。放置するといずれ確実に失明します。網膜光凝固術、抗VEGF療法、硝子体手術などすべての治療を行って失明を防ぎます。

糖尿病網膜症の治療法

  • 網膜光凝固術

    網膜光凝固術とは、いわゆるレーザー治療のことです。特定の波長のレーザー光で網膜の病的な部分を凝固させ、網膜症の進行を抑制します。
    治療の目的は網膜症の進行を抑制することであり、視力が回復するわけではありません。

  • 抗VEGF療法

    VEGF(血管内皮増殖因子)という物質により、新生血管の増殖や成長、網膜内の毛細血管から血液成分が漏れ出し、視力低下を引き起こす黄斑浮腫が生じる恐れがあります。抗VEGF療法では特殊な薬剤を眼内に注射し、VEGFによる弊害の抑制をめざします。

  • ステロイド眼局所注射

    ステロイド剤の注射により炎症が抑えられ、黄斑浮腫を持続的に軽減できる効果が期待できます。しかし、ステロイドの副作用により眼圧が高まり、緑内障のリスクが高まる恐れがあります。抗VEGF療法の適応が難しい場合は、ステロイドの使用が適切かどうかの検討を慎重に進めます。

  • 硝子体手術

    硝子体を切除する手術であり、網膜や黄斑に関連する病気に対する治療です。黄斑前膜や黄斑浮腫、牽引性網膜剥離、硝子体出血などには、硝子体手術を検討します。硝子体を取り除いた後は、症例に合わせた処置を行います。また、手術が必要な場合は、提携病院をご紹介いたしますので、ご安心ください。

定期的に眼科検診を

糖尿病性網膜症は、自覚症状がほとんどないまま進行しやすい病気です。
視力低下や目がごろごろするなどの自覚症状に気づいた際には、すでに重症化しているケースが多く、早期発見・早期治療が重要です。
糖尿病と診断された時は、自覚症状がなくてもできるだけ早く眼科にご相談ください。検査をはじめ、その後の定期検診や治療を継続していただくと、糖尿病網膜症による視力障害や失明などのリスク軽減が期待できます。

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